吉野精一「パンの科学」を読んで

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パンは美味しい。手軽に食べられるし、コーヒーにもよく合う。週末はドカ食いしている。

しかし、精製された小麦粉で作られたパンは血糖値が急上昇。それに使用するマーガリンにはトランス脂肪酸が・・・・。ちょっと気にし過ぎだろうか。いやいや、そんなことはない。今からでも遅くない。健康に気をつけよう!

そこで、小麦粉ではなくオートミールでパンを作ってみた。市販のパンのおいしさを基準とすれば失敗だ。しかし、満足感とお腹を壊さないことを基準とすればうまくいった。今度はもっとうまく作ろう。

そんな時、この本は役に立つ。

トーストの焼き方は参考になる。

まず、オーブントースターを事前に温め、トーストの表面を霧吹きで湿らせたあと、高温で短期間焼成(2分半)する。

すると、外はカリカリ、中はふんわり。断然美味しくなるそうだ。

今度試してみよう。

オードリー・タン「デジタルとAIの未来を語る」を読んで

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今から4年前、将棋の佐藤名人が電王戦でAIに敗れた。

また、AIにより将来なくなる職業が取りざたされており、中間管理職はもとより、頭脳労働者である内科医や弁護士もそのベストテンにランクインしている。

これから先、AIの発達で社会はどうなるのだろうか。

その疑問の答えを台湾政府行政委員の著者が語っており、人間とAIの関係は、あくまでも人間が主でAIが従であり、例えていえばのび太君とドラえもんの関係のようなもの。
あくまでもAIは人間を補佐する道具と位置づけている。

原子力などの近代科学は、それ自体が問題でなく、どのような使い方をするのか、が問題となっている。

AIから人間の知性が問われていると感じた。

菊澤研宗「戦略の不条理」を読んで

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戦略は物理的世界とその上にある心理・知性的世界で構成されており、利益とコスト(負)の合計が高い戦略が成功します。

いかに合理的でも1つの世界が、欠けたり変化に対応しなければ、「戦略の不条理」となり失敗します。

心理・知性的世界は会計上に表れないイメージ、固定観念、知識、技術、信用、機会コスト、時間コスト、取引コスト等があります。 

言われてみれば当たり前ですが、それでも失敗するのは、心理・知性的世界を把握しにくいからでしょう。 

そうであれば、その世界を簡易的な手法で定量的に「見える化」する方法を開発したいものです。

轡田隆史「100歳まで読書」を読んで

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本書は著者の書評を通じて読書の楽しみを伝えている。

著者にとっての読書の原動力は、最後の さいごまで知的に、豊かに、静かに自分を保ち続けることを通じて、それなりに納得して逝くこと。

私も本を毎日読むようになって色んな事、たとえば歴史的事実や科学的証明、医学の基礎的な知識を知ることや、漠然として霧のような謎が解明されたり、新たな視点を見つけることができた(少しだけど)。

だから単純に、本を読むことは楽しい。その気持ちを最近はつくづく実感している。100歳まで生きるかわからないが、死ぬまで読書を楽しみたいという気持ちが強くなった。

別宮暖朗「誰が 太平洋戦争を始めたか」を読んで

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第2次世界大戦は5つの戦争の集合体であった。

日中戦争、独ポーランド戦、独仏戦、独ソ戦、太平洋戦争であり、そこに独軍の戦争思想が共通していた。

敵が動員準備をしている時に先制攻撃を仕掛けること。先制攻撃を可能にするためには、事前の作戦計画、円滑な動員を実行すること。

そしてそれは優秀な官僚組織が運営している。 

それは長所であり、短所でもあると言える。計画の実行という面では秀逸であるけれども、計画の前提条件としての世界情勢が変化しても計画を変えることができない。

だから各国の緊張が高まった時、日本はベストの選択をするのではなく、手持ちの既存の計画を実行することでその場の対処をした、という印象がぬぐえない。

宮崎雅人「地域衰退」を読んで

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地域外から所得を得る産業が衰退した地域では、衰退は避けられない。

衰退と同時期に公共工事による地域経済の下支えを行っていたが、財政の悪化により支出割合は低下している。現在は社会保障(介護)主導型に移行している。

しかし、地域の高齢者が今後いなくなれば、社会保障主導型もいずれ衰退し、地域も衰退するということであった。 

氷河期を迎えた人類が生き延びたのは、食べられるものは何でも食べたからだろう。減少する人口、衰退する地域経済の中で生き残るには、農業+林業など、多角的に経営せざるを得ないであろう。

しかし一方で、本当に分散して暮らすことが良いのか、と疑問も感じた。

宮崎勇、田谷貞三「世界経済図説」を読んで

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経済的な指標を図表で示すことにより、視覚的にわかる構成になっています。

やはり経済規模で見ると、中国の存在感は大きいものがあります。

中国の経済成長に伴い、外貨準備高、研究費、特許登録件数は、世界的にみても1,2位を占めることからもうかがえます。

その中国から発生した新型コロナによる今後の経済の動向は、「何四半世紀にもわたり世界経済が減速することは間違いない」とのことでした。

財政支出額、それに伴う債務、経済活動の収縮などが要因となるからです。

経済は活性化させなければなりませんが、私たちにできる防衛策は、オーソドックスな手法ですが、多額のローンを組まずに収入内で生活することに尽きると思います。