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感想

著者は、突出した「能力」や「技能」がない人はノマドワークをするべきではない、と述べています。なぜなら、能力や技能がなければ単なる低賃金労働者になるからです。誰でもできる仕事を受注するには、価格競争しかないからです。 

一方、能力等のあるノマドワーカーは高額の報酬を得られますが、それに見合う成果を求められます。そのため休日や長期休暇は、専門書を読んだり、数十万円のセミナーを自費で受講したりと常に勉強をしているそうです。 

本書以外では建設(技能・監理)系のノマド?は、能力的には標準でも受注や報酬は比較的恵まれているようです。
そのためノマドを目指すなら、政府が力を入れている分野とか、ITなどの時代の流れに合う分野は有利ですね。

 

本書からの引用

 

 1.ノマド商法

要するにノマド商法は、世間知らずの学生さんや若者の中で、就職できない人や、就職することを不安に思っている人達に、様々な物やサービスを売る「自己啓発商法」の一種なのでしょう。 そうしたセミナーに参加したり、ニュースレターやメルマガを購読するようにします。

 

 2.あるノマド志望の学生

私はノマド志望と称する学生さんに実際に会ったことがあります。公立の高校を経て、そこそこ有名な私立大学で文系の学問を専攻していました。大学にはほとんど入っておらず、彼が熱中しているのは、「ノマドになるための準備」や「アフィリエイトやブログを駆使したお金儲け」と旅行です。 

 

 3.ノマド志望者の特徴

彼らは自分で努力したり、義務を果たしたりせずに、自分だけ得をしたいと考えているフリーライダー(コストを負担せずに利益だけを受ける人)なのです。つまり簡単に言えば、「自分勝手でずるい人達」なのです。 

 

 4.イギリスのノマド事情

私が普段仕事をしているロンドンの IT 業界には、数多くのノマドが働いています。
例えば、比較的若い人が担当するアナリストレベルの仕事でも、日給は9万円ほどです。 労働者と雇用者との直接契約で「中抜き」がない為、この金額が直接個人に入ります。

その一方で、技術がないノマドワーカーの賃金は安いものです。
例えば誰でも出来るようなコールセンターの受付や、マニュアル化された業務やデータ入力などの場合は、時給1800円 です。交通費や年金などは自分持ちですので、これは決して良い待遇ではありません。

 

 5.ノマドワーカーの自己研鑽

休日や長期休暇は遊んでいるだけでなく、専門書を読んだり、自費でベンダーの講習を受けたりと常に勉強しています。数十万円払って、第三国に講習に受けに行くこともあります。
遊びに行くと、膨大な量の技術者や、練習用の器機が所狭しと転がっています。このように普段からの積み重ねがあるので、仕事で能力を発揮できるのです。プロとして発揮していくためには自分への投資を怠りません。 

私の考え方はノマド的な働き方をする人たちと極めて近いものがあり、いつも自分は「自分商店」だと思っています。なので、職場への帰属意識はありませんが仕事のアウトプットや責任には、大変なこだわりがあります 。

 

 6.ノマドを勧めない理由

企業に「雇われずに働く」という意味のノマドに関しては、私はフリーランス個人事業主として仕事を継続的にとってきて食べていける「能力」のある人にしか進めたくありません。前述したように、お客様の需要のある「能力」「技能」がなければ、単なる低賃金の外注事業者で終わってしまうからです。ヘタをすれば、派遣社員契約社員よりもひどい待遇で働かなければなりません。ですから、突出した個性や技能がないのであれば、「勤め人」として、誰かに雇用されているべきです。