f:id:yaemon62:20210924050320j:plain

 

感想

バイクや自転車旅のエッセイは読んでいて楽しい。色んなハプニングが起こりやすく、読んでいて感情移入するからです。

この本は旅の目的地を決め、その手段として原付バイクを使っています。だから、一般的な旅人とは違う視点で書かれているところが新鮮です。同じ場所でも旅の手段が変わるだけで、感じる対象が変わってくるのが面白い。

もちろん泊まるところは河原、キャンプ場、湯治場、ゲストハウス等です。

そして巡礼先での人々との出会い、会話、過去のエピソードを中心に描かれており、人間は人間に対してとても興味をもついきものだとしみじみと感じました。



本書からの引用

 

 福島県公共混浴共同浴場

そして JR 会津川口駅に寄って、この辺に入浴できる温泉はないですか?と尋ねた。

 教えてもらったのは八町温泉という、聞いたことのない温泉だった。駅から5 km ほど山奥に入ったところにある共同浴場で、料金が100円だという。

裸の男女が入浴しているのではなく、人間が自然な姿でリラックスしている。自分がこの場にいることにも違和感がないし、妙に落ち着く。これが公共混浴共同浴場のあるべき姿なのかと感心した。 

 

 番匠川での野宿

夜は佐伯から国道10号線に入った番匠川の河原でテントを張った。歩いて10分の距離に温泉があり、隣の公園には清潔な水場とトイレがある。3年前に自転車で日本縦断をした時にこの国道10号線を通り、ここなら気持ちの良い一夜を過ごせる!と目星をつけていたのだ。

 

 高鍋駅裏での野宿

高鍋駅の裏側にある海水浴場へ向かう。そこはキャンプ場になっていた。しかし夏限定のキャンプ場で、管理事務所も閉まっている。せっかくだから朝日が見られる場所にテントを張ろう。そう思った僕は、海辺の空き地を選んだ。

 

 佐世保の夜

北村淳郎さんの仲間と共に、防空壕跡にある秘密基地的な居酒屋で飲み、アメリカ兵が集まるショットバーをはしごして、築100年を超える古民家を再生したギャラリーに泊めてもらう贅沢な夜を過ごした。 

 

 気に入った場所でテント泊

公園:雨が降っている日は屋根付きの東屋がある公園がとても助かる。利用者が少ない公園を探し、利用者が来なくなってからテントを張り、翌朝早朝には撤収する。そして痕跡を残さないように元の状態に戻して旅立っていく。

河原:都市を流れる一級河川などは河川敷が整備されている場所が多い。トイレの設備があったり、店や銭湯なども近くて便利もいい。

浜辺:海岸沿いにはテント泊に適した浜辺が多く、気分の良いキャンプが楽しめる。でもキャンプ禁止を明記している場所もあるので注意。

空き地:一夜だけのテントを張る場所は至る所にある。 これまで数え切れないほどテント泊を経験してきたが、未だにトラブルはない。