斉藤政喜「遊歩見聞録」を読んで

f:id:yaemon62:20210928050000j:plain

 

感想

著者は旅のベテランであり、色々な旅の楽しみ方を伝えています。この本で紹介されているのは歩く旅ですが、そのための交通機関に工夫をしています。特に山歩きの旅では公共交通機関を使うのではなく、クルマや原付でスタート地点までアプローチします。

ここまでなら一般的な山歩きですが、クルマに原付を積んで目的地と出発地にそれぞれ配置し、縦走を楽しんでいます。本数の少ないバスを数時間待つことなく、また、バスの出発時間にせかされるのではなく、自分のペースで旅をしていることに魅力を感じました。

また、そんなに深くはないけれども、広い著者の交友ネットワークは、もう一つの楽しみです。広く浅い交友関係を長く続けているため、昔、知り合った友人がその後どうなったかという、その人のその後の人生も垣間見ることができます。旅の企画、知り合った人の人生、これが著者の作品の魅力だと感じました。




本書からの引用

 

 ユーロVAN∔スーパーカブ

村を旅する手段として選んだのは、原付のスーパーカブだ。時速30 km のスローな二輪は村を巡るのにピッタリだし、牧歌的な村の風景にも馴染む。

車内に寝泊まりできるフォルクスワーゲンのユーロバンにスーパーカブを積んで、日本全国の村を回ったが、たまにトレイルや宿を紹介されることもあった。

 

 軽トラック∔ハンターカブ

山から海を目指す方が楽で現実的なのだが、ネックとなるのは親知らず到着後の交通手段だ。最寄りの駅まで、歩道がなくて交通量の多い国道8号を4 km 以上歩かねばならない。交通事故に遭う可能性があるし、すぐ脇を大型車が抜けていく状況は精神的圧迫を受ける。歩く環境としては最悪の状況だ。

その対応策として、僕は軽トラックの荷台に小型2輪のハンターカブこと CT 115を積んでいくスタイルを選んだ。

この方式なら公共交通機関でアクセスできないトレイルでもワンウェイの山旅が成り立つし、公共交通機関があるトレイルを歩く場合でも、本数が少ないバスや列車の時刻を気にせずマイペースで歩くことができる。

 

 軽トラでのテント拍

そして軽トラの荷台にジャストサイズのシングルウォールテントを張り、テント内にマットを敷いて寝床を作った。

 

 レインウェアの手入れ

汗をかきやすい夏場に着用した場合は、帰宅してから雨具専用洗剤で洗って水がかかりやすい部分や胸の部分に防水スプレーをかけておくと、防水機能がさらに増す。