長尾和宏「糖尿病とすい臓がん」を読んで

 

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感想

健康診断では、血糖値もHbA1cも異常はありませんでした。しかし、「リブレ」という携帯型血糖値測定器で測ってみると、昼休みの運動後は160mg/㎗、その後すぐに昼食を摂ると最大215mg/㎗まで上昇しました。見事な血糖値スパイクです。

本書によれば血糖値スパイクは、全身の血管で大量の活性酸素を生じさせ、血管細胞の炎症や壊死を引き起こすとありました。ちょっとショックです。自分は健康だ、という勘違いに気づくことができました。それと同時に血糖値について理解を深めようという気持ちが湧きました。





本書からの引用

 

 血糖値スパイクとは

空腹時の血糖値は正常でも、食後1時間の血糖値が140mg/㎗以上に急上昇することを、「血糖値スパイク」(食後過血糖)と呼ぶようになりました。 ある研究では、健康診断で血糖値は正常と判断された人の1/3に、血糖値スパイクが認められたそうです。

 

 血糖値スパイクの恐ろしさ三点

①特に、「血糖値スパイク」と呼ばれるように、血糖値が急に上がったり下がったりする乱高下を繰り返すと、全身の血管で大量の活性酸素が生じることが分かっているのです。

②血糖値の急変動は、血管の内側の膜に活性酸素を増やし、炎症や壊死を引き起こします。その傷を再生すべく、そこに免疫細胞が集まった結果が動脈硬化であり、血糖値スパイクがあると動脈硬化が促進します。つまり血糖値スパイク自体、動脈の内側の細胞に大きなストレスとなるのです。 

③血糖値の急激な上昇に呼応して膵臓のベータ細胞からインスリンが出ます。それがデータ細胞にとって大きな負担になるのです。

 

 血糖値を上げずに食べる順番

血糖値を上げない食べる順番は、「野菜やサラダ→魚や肉、おかず→ご飯」です 。

 

 糖質カットは膵臓を傷める

メルボルン大学科学雑誌「ネイチャー」に発表した研究結果によれば、糖質制限食を与えられたマウスは、インシュリンを生成するベータ細胞の機能が減少していました。糖質制限膵臓に優しい食事のように思えますが、逆の結果になったわけです。

 

 インスリンは血糖値を下げるのではない

インスリンは、ブドウ糖を細胞に取り入れる働きを持っていて、その結果、血糖値が下がるのです。つまり血糖値が下がるのは二次的なことで、「結果」です。 

 

 PET検査では早期発見ができない

ペット検査は癌の早期発見を目的に行うものではなく、がんと診断された後に、その進行具合を判断したり、治療効果を確かめたり、癌の再発やリンパ節、離れた臓器への移転の有無を知ることに適した検査なのです。 

 

 糖が尿から出る基準

血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が160から170mg/㎗を超えると、余った糖が尿にあふれ出てくるように、あらかじめ腎臓に目盛りが設定されています。